絶

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NATURE

伊豆は絶景の半島でもある。単純に「美しい」とか「整っている」という次元にとどまらず、どこか人間の価値観を超越したような絶景ぶりだ。だから、「すごい」としか言えなかったり、ただただ呼吸を荒くするばかりだったりする。景色に、絶句する。生々しさ、荒々しさ、力強さ、しなやかさ。空、海、滝、森、山…伊豆半島のさまざまな場所で私たちはそんなむき出しの自然の姿を目にすることになる。

句

1

釣り人

釣り人たちの
姿も多い。
彼らが竿を
投げた先は、
海か、水平線の
はるか先か。
恵比須島 下田市

伊豆絶景の旅のはじまりは、伊豆半島南部・下田。熱海から平日車で約2時間のそこには、まるで違う星のような、息を呑む景観が広がっている。その一つ、恵比須島は、かつて海底火山であった時代の伊豆を明確に刻印している場所だ。周遊におよそ10〜20分程度の小さな面積の中に、まるで巨人が引っ掻いてできたような、縞模様の凝灰岩。フラットに海と連なる苔むす千畳敷。長い歴史の上につくられた造形は、奇にして美、そして力強い。儀式の跡がみつかるなど、古代人もこの場所に人智を超越した“何か”を感じていたようだ。

す

恵比須島 下田市

恵比須島
下田市

恵比須島 下田市

恵比須島
下田市

恵比須島 下田市

恵比須島
下田市

恵比須島 下田市

恵比須島
下田市

恵比須島 下田市

恵比須島
下田市

伊豆半島の砂浜

透き通った海と
砂浜がまぶしい。
約800m続く砂浜は
伊豆半島最大。
伊豆白浜海岸 下田市

野趣味あふれる恵比須島と好対照なのが、同じ下田の伊豆白浜海岸だ。言わずとしれた伊豆屈指のビーチで、白い砂浜/エメラルドグリーンの海のコントラストは眺めているだけで自分の心の透明度もあげてくれるよう。サーファーや海水浴客でにぎわう夏はもちろんのこと、その碧さが極まる冬の砂浜散歩もおすすめだ。そして朝、大明神岩の赤鳥居に立ち現れる海岸線上の日の出の美しさといったら――。

る

ランプハウス

地元の漁師たちも
常連。
下田の
おふくろの味は、
心身ともに
元気をもらえる。
ランプハウス 下田市

なにも絶景は自然物だけではない。朝、下田を訪れるならば、早朝から営業している「ランプハウス」でお腹を満たしたい。下田産のあじの干物の定食600円は質量ともに破格。女性店主のチャーミングさ、スナックのような店内の雑多な空間があいまって、強烈な印象となって残る。これもまた、下田のなくしたくない風景だ。店主は下田のボランティアガイドもしているので、おすすめのスポットを聞くのも良い。

景

2

堂ヶ島の青の洞窟

堂ヶ島の「青の洞窟」。
時間によって色の
表情は
変わってくる。
堂ヶ島 西伊豆町

西伊豆も、南伊豆と並ぶフォトジェニックエリアだ。なかでも、黄金崎の夕陽はどの伊豆半島ガイドブックにも載っているほど著名。もちろん、一度は見ておいて損のない景観だ。特に、秋から早春にかけての夕景は、おそらく日本でも屈指。ただ、マジックアワー以外の西伊豆の “色”も十分すぎるマジックだ。たとえば堂ヶ島。リアス式海岸に小島や洞窟が点在し、それらをめぐる遊覧船はいつも人気だが、その理由のひとつは「青の洞窟」と呼ばれる天窓洞に没入できること。天井の大きな開口部から注ぐ光が洞窟の闇を青緑に照らす。その光のグラデーションは、敬虔な気持ちさえ抱く。

色

堂ヶ島 西伊豆町

堂ヶ島
西伊豆町

堂ヶ島 西伊豆町

堂ヶ島
西伊豆町

堂ヶ島 西伊豆町

堂ヶ島
西伊豆町

堂ヶ島 西伊豆町

堂ヶ島
西伊豆町

堂ヶ島 西伊豆町

堂ヶ島
西伊豆町

雲見浅間神社

うっそうとした
木々の中で
石段を登る。
頂上までは
およそ3〜40分。
絶景はぜひ
自分の目で。
雲見浅間神社 松崎町

堂ヶ島から車で約20分南下すると、松崎町の雲見浅間神社の駐車場に着く。古くから地域の人々の篤い信仰を得て、特に「豊漁の神」として漁業関係者から尊ばれてきた神社だ。162メートルの烏帽子山の頂に鎮座しており、そこまでの険しさはもはや登山。だけれども、ひとたび登頂すればまさに天国のような景色が待っている。駿河湾越しの富士山、御前崎、遠く南アルプスの山――その景観は西伊豆でも随一と言われており、きっと(ちょっとした疲労とともに)万感の想いを抱くはずだ。

石部棚田

石部棚田は一時
耕作放棄が
進んだものの、
地域の保存会が復田。
地域の宝だ。
石部棚田 松崎町

せっかくの西伊豆、夕景を拝みたい。そこでおすすめなのが、松崎町の「石部棚田」だ。石積みの棚田と駿河湾が黄金色に染まるシーンは、海一望のそれよりも人の暮らしを想起させ、半農半漁の民が多かった西伊豆の歴史を一瞬で感じることができる。海あり、山あり、里あり。それはもしかしたら日本それ自体の原風景のひとつ、なのかもしれない。とびきり美しい、原風景の。

3

浄蓮の滝

音、空気感、飛沫。
肌で感じる名瀑。
そのそばには
緑々とした
わさび田も。
浄蓮の滝 伊豆市

前述したように伊豆はもともとが海底火山。その噴火から吐き出された溶岩流が、各地に滝をつくった。それも、名瀑と呼ばれる滝だ。代表的なのは、日本の滝百選のひとつ、浄蓮の滝。高さ25m、幅7m、滝壺の深さは15m。超巨大というわけではない。それでも響く音はどこかやさしく広がり、山中の空気は凛として鼻孔に染み込む。そんな環境下で、刻々と姿を変えながら落ちては飛散していく滝をぼぅっと眺める。マインドフルネスといわれるような、「いま、ここ」の感覚が研ぎ澄まされていく。

わさび園かどや
河津町

わさび園かどや
河津町

わさび園かどや
河津町

十国峠

濃霧立ち込める
十国峠。
トレイルランニングも
密かな人気。
十国峠 函南町

熱海と箱根の間に位置する、十国峠。富士山をはじめとしたパノラマビューの魅力が語られるが、一方で霧が頻出する場所でもある。そして、その濃霧時は十国峠の怪しい色気が発揮される。周囲の山々にかかりながらゆっくりと動く霧の間から、山の緑が垣間見える。霧に包まれれば、まるで峠の狐に化かされたような気分になる。熱海市内からは約20分、最も身近な“異郷”だ。

水面

光の路がゆらぐ、
駿河湾。
ある水面 伊豆半島

城ヶ崎海岸や河津七滝など、伊豆半島の“絶景”は尽きない。それにしても、この土地の自然を前になぜ私たちは言葉をなくすのか。それはきっと、私たちが自然を眺めて論評するのではなく、自然から眺められ包み込まれているような感覚に陥るから。その時、日常の言葉では言い表せない感情が起こる。その昇華できない感情を抱えて日常に戻った際、その世界はどのように映るだろう?

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